2014年1月13日月曜日

インド: 出発準備

2013年の暮れ差し迫る1221日、クリスマスを前倒しにして母が焼いてくれたターキーとパンプキンパイを実家で食べながら、年末の計画を練っていた。父が他界してから数年、というよりも、アメリカに住んでいたときから、年末年始くらいは実家で過ごしたいと思い、出来る限りそうしてきたが、今年はカレンダーの具合がすばらしく、何もしなくても11連休である。特に重用な儀式もないし、年越しの仕事もなくなり、旅行に絶好のタイミングだ。

でも今からまともにチケットを買ったら年末価格は非常に高い。最近は出張のおかげでマイルが溜まったし、できればそれを利用してどこかに行きたい。でも、寒いところには行きたくない。JALかアメリカンの直行便で行けるところ。ううん、ニューデリーなら、いいんじゃないか?そういえば、10年前にインド旅行のガイドブック買ったよな。アメリカンのアワード旅行専用フリーダイアルに電話したら、はたして予約できた。12月27日成田発ニューデリー行き、1月7日帰国のJAL直行便を、真澄と自分の二人分、押さえた。

休みが始まるまであと6日しかない。飛行機、ホテル、鉄道や車などの足、各地を案内してくれるガイド、ビザ、お金、はたして準備は間に合うんだろうか?ニューデリーがどんなところで、そこ先どこに行くか、時間はどのくらいかかって、暑いのか、寒いのか。どんな楽しみが期待できて、どんな罠が待ち受けていているのか?とりあえずはインドは英語圏(なんだろう?)と思い、Lonely PlanetIndia、最新Kindle版を購入・ダウンロード。それと、tripadvisor.comを参考に、Google Mapで場所を確認しながら、旅程を描きはじめた。天皇誕生日の連休中にだいたいの旅程を決めた。ウェブで見つけたインド現地の旅行代理店に、ニューデリー到着後のすべての旅程に見積もりを依頼。

1. ニューデリー空港から近い、2. 名所旧跡が多い、3. 冬場の南インドはすでに予約がいっぱい、などの理由から、北西部のラジャスタン州を中心に周るルートを選択
今回の行程を拡大した図。DelhiからAgraは列車で、それ以外Udaipurまで車。UdaipurからDelhiに飛行機で戻るのが当初の予定だった。
ニューデリーまではマイル特典でほぼ無料だが、それ以外は実費。今回ははじめてだし、夫婦一緒なので5星のホテルに11泊して、毎日の朝食、ガイドさん、一部の鉄道による移動と、大部分の移動を託す車、そしてドライバー、大晦日のディナーと、最終目的地であるウダイプールからニューデリーまでの飛行機、すべて含めて、ネットでみつけた現地の旅行会社に見積もってもらったら、約25万円の計算になった。安くはないが、内容を考えると納得できる値段。すべて決めたのが、出発の二日前。

あれ、ビザは?インド大使館のサイトを見ると、観光にもビザは必要で発行には一週間かかるとある。間に合わない?そういえば、以前バンガロールに一週間だけ出張したときも、ビザには手間がかかった覚えがある。断念か?!と思ったところ、数年前から、Visa on Arrivalというものがはじまっているらしい。到着した空港で60米ドル払えば、多少の賄賂を要求されることもあるらしいが、1ヶ月までの旅行用ビザはもらえるらしい。よし!ということで、10年来見送ってきたインド旅行がとうとう実現した。

移動が続くので、家の中にあるありったけの下着と靴下をカバンに詰め込んだ。靴だけは都会的なのしかなくなっていたので、出発前日の夕方、小田急ハルクで歳末セールのRockportを特価でゲット。スーツケースのジッパーも、防寒用のゴアテックスジャケットも、どちらも金属疲労でジッパーの爪が折れていて、開け閉めが非常にぎこちないのだけど、そんなことこどうでもいい。久しぶりに見知らぬ土地に行く気分が盛り上がってきた。

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