2014年1月13日月曜日

インド: 4日目、Taj Mahal, Agra Fort, Fatehpur Sikri (タージマハル、アーグラ城塞、ファテプールシクリ)

冬は朝モヤのため、タージマハールがちゃんと見える時間は9時以降だと聞いていたが、結構晴れている。 




朝食を終えると、ホテルのロビーでAgraのガイドをしてくれるMudassar Nazarさんに会う。英語は通った修道院学校で覚えたそうだ。ガイドという職業にロマンを感じているのか、自分にうっとりするような様子で説明してくれる。Taj Mahalは、中央アジアから侵入してきたトルコ・モンゴル系でペルシャ語を話す(複雑ですね)ムガル帝国最盛期の皇帝、シャー・ジャハーンが14年間で14人の子供を設けた最愛の妻(3人目)のために建てた、廟である。

歴史は専門資料にゆずることにして、ここの凄さは、写真屋さんである。ガイドさんがおもむろに紹介してくれた写真屋さんは、まさに写真屋オヤジという感じで、ポーズの指示がうまい。周りの観光客が邪魔にならないように指示したり、場合によっては彼らの撮影を手伝うことで早くどかせたりして、すごいスピードで頼んでもいない撮影をすすめていく。あとで写真を買わされることは十分に予想できたが、確実な仕事をしていることが明らかだったので、お任せしてみた。忘れて観光し、出口を出ると彼が待っていた。100枚撮ったが、一枚100ルピーで80枚買って欲しいということだったが、60万に絞ってもらい、6000ルピーを支払った。写真プリントの他に、オリジナル品質のJPEGファイルもCDに焼いてくれた。昔のように節約旅行していたらとんでもないと断っていただろうが、時間と品質を考えるといいサービスだと思って、今回は納得。



左端がAgraガイドのMudassar Nazar、右端が写真屋のおやじ
Taj Mahalの後は、ムガール帝国がデリーに遷都する前の都、Agra Fortを見学。デリーで見たRed Fortの全身であり、基本的には同じ機能をもつ建物が並んでいる。



ここまで見て、ガイドに連れて行かれる旅行者用のレストランでランチを食べた後、Taj Mahalの壁面と同じという工法という大理石工芸の店に連れて行かれる。ここで登場したのが、写真のMr. Kenneth Lee。イギリス統治時代にインドに定住した将校の末裔である。普通のインド人とは明らかに違う風貌で、話す英語は非常に美しいQueen's Englishである。この人が観光客相手に石細工の工程を説明し、商品を高いものから順番に紹介してくれる。あまりにちゃんとした説明に圧倒されて、ちょっと高い買い物をしてしまう。ものはいいのだが、後で考えるともっと値切るべきだった:大理石の小箱の全周囲に細工がされたものを15千円で購入。

植民地時代のイギリス将校の末裔であり、大理石工芸のセールスマンである、Kenneth Leeと

左がAgraからAhmedabadまでドライバーを努めてくれたSinghさん、右がAgraのレップでグルカ兵末裔のMall Tikkendharさん
この日は、Agraの次に都となったFatehpur Sikriの宮殿も見学した。日本でいうと、奈良・京都周辺のような感じか。ここは、ムガール帝国の皇帝アクバルが、望んでいた第一子の誕生を予言したスーフィーの坊さんを祭って都を築いたそうだ。イスラム、ヒンズー、キリスト教、それぞれ3人の妻を娶ったということだが、水不足で15年しか保たなかったそうである。


Fatehpur Sikriの、王様が家臣の意見を聴く際に乗っていた石の梁。

Fatehpur Sikriもムガール帝国の城なので、中にモスクがあり、qwwaliが歌われている。
日暮れに雨が降り出し、車に戻って、次の目的地、Jaipurに向かう。

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