朝食ビュッフェの後、まずはホテルから地下鉄のPatel Chowk駅まで5分ほど歩き、Chandni Chowk駅へ。日本の援助で出来た地下鉄はとてもきれい。Patel Chowk駅の入り口には、猿が群れをなしており、客のお菓子やカバンを狙っていた。
Chandni Chowkを出るとすぐにヒンズー教の寺があり、寺や通行人に施しを求める浮浪者が多い。目抜き通り(?)であるChandni Chowkはすごい混沌だ。そして、汚い。大国の首都とは思えない、忘れ去られたような建物が通りに面してたくさんあるし、聞いていたとおり、貧しさがあふれている。とはいえ、ここはかつてのムガール帝国の都であり、その城であったRed Fortの門前だ。皇帝が作ったインド最大のモスク、ジャイナ教の寺院などがあり、バザールには人が溢れかえっている。
たくさん並んでいるのが、エンジン付きのリクショー、略してTukTuk。今回の旅行でもよく利用した。 |
まずは一番の見どころであるRed Fortに向かった。
ここは、中央アジアから南下してきたイスラム教徒でモンゴル族の血も引くムガール帝国が、その最盛期に築いた城である。いま残っている壮大な宮殿群だけでも、その大理石による建築の壮麗さが目を引くが、Narrowcastersによる秀逸なオーディオツアーによれば、その時代には、絹の絨毯や、シャンデリア、松明、衛兵、侍女、踊り子、演奏家たちに彩られて、皇帝や后たちが暮らしていた姿が浮かび上がり、その雅が伺われる。
見学を終えると、Red Fortの入口の前に修学旅行だろうか?女子高生がカラフルなサリーを身にまとって長い列を作っていた。
お腹がすいたので、Lonely
Planetに載っていた甘味屋のJalebi Walaで、揚げ菓子とパコラを買って食べる。
その後、サイクル力車でJama Masjidへ。ここは、タージマハールを建造したのと同じイスラム教徒であるムガール帝国の皇帝、シャー・ジャハーンが建造した、現在でもインドでもっとも大きいイスラム寺院である。お祈りの時間は観光客ははいれないので、時間に注意するようにいわれて、門の前で靴を脱ぎ、わたしは帽子を購入、真澄は女性はスカーフをレンタルし(たしか、両方で250ルピー?)、門の中に入る。このとき、ガイドを勧められ、不要であることを知らずに500ルピー支払う。
夕刻が近づいており、身を清めるための泉の水面に夕日が映っている。寺院自体はメッカに向いた壁があるだけで、人が入るホールがあるわけではない。金曜日の夕方は、広場全体が参拝者で埋め尽くされるようだ。
Jama Masjidの正門を出て、門前の街を歩いてみる。
Karimという伝統的なムガール料理の店に入る。Lonely Planetの勧めのとおり、Mutton
Burrahを頼んでみる。量は多くないが、マトンをじっくり焼いた料理で、非常に美味。味をしめて、卵カレー、ナン、マトンシチューなどを注文。サービスは無いに等しいが、老舗らしく客にへつらうこともなく、イスラム料理の店らしいたたずまいと味に満足。
店のなかで遊んでいた子供に撮れいわれる |
すでに暗くなっていたが、そのままKarimの前の通りを10分ほど奥に歩き、イスラム教徒が多く住む地区の人混みと電線が多重に交錯する町並みを見る。興味深いのは、食堂にはフライドチキンなど、食べ物が豊富に積まれているのだが、その前に列をなして乞食が施しが与えられるのを行儀よく待っている。多くの店が、パンなど、一定の食べ物を毎晩定刻に提供しているらしい。これだけ乞食が多くても食べていけるのは、そういうことなのだ。日本ではみられない、最低限の食べ物は分け合うということが、社会の規範になっている。このシステムは、インド旅行中、イスラム教徒の多い地区では何度も目にすることになった。
疲れたので人力車でKinari Bazar方向に向かってもらう。結婚式など、儀式に使う衣類や小物を扱う店が多いマーケットみたいだ。
疲れているのか、また甘みがほしくなり、Ghantewalaという店を目指すが、違う店に入ってしまう。出ようとするが、店主が甘いものもあるから座れと、強く勧める。客も多いので、座ってみる。ここは様々な味のパラサ(味のついた餡がはさんであるパン)の店で、たしかにおいしい。
地下鉄に戻り、ホテル方向へ。ひとつ前の駅で降りて、ニューデリーの中心になっているConnaught Placeをちらりと見る。Keventer's
Milkshakesで甘いミルクシェーキを飲み、TukTuk(モーター付き人力車)でホテルに戻る。
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